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【北海道大学】身の回りの環境汚染から健康を守る

池田(荒木) 敦子 教授

北海道大学大学院 保健科学研究院 環境健康科学研究教育センター兼務

池田敦子先生は、日本で初めての出生コーホート研究「環境と子どもの健康に関する北海道研究(略称:北海道スタディ)」のメンバーである。コーホート研究とは、疾病とその要因との関連を長期間に渡って探る調査手法で、大規模な出生コーホートだと、何万人もの人たちを対象に、産まれる前のお腹の中にいるときから、成人するまでの約20年以上かけて追跡調査することもある。私たちは多種多様な化学物質に囲まれた生活をしていますが、それらが長期に渡って健康にどのようにどれくらい影響しているかお話を聞きました。

池田:「環境」と聞いてぱっと浮かぶのは、木々が茂る山や大地を流れる河川といった自然環境ではないでしょうか。一方、私たちが研究対象としているのはもっと身近な息をすれば吸ってしまう空気や、日々手に触れたり、口にしたりする生活の「環境」です。

生活環境と健康の関係を明らかにする

―私たちは生活の中でどのくらい化学物質に触れているのでしょうか?

池田:例えば、成人男性であれば空気を一日に15kg、固形食品を750g、水分を1.5kgくらい体の中に取り込んでいます。これだけ摂取していると、その中にもし有害なものが含まれていれば、それは当然健康に影響してくるわけです。例えば、部屋の内装材として使われている製品の中には、プラスチック可塑剤という化学物質が添加されており、この中にはホルモンを撹乱してしまうものがあると報告さています。私たちはそれら化学物質を、ほこりといっしょに吸い込んでいることが、すでにわかっています。

詳細は以下ウェブサイトよりご覧ください。
https://sdgs.oeic.hokudai.ac.jp/approach-to-sdgs/interview/itw-1477/

記事提供

この記事は、北海道大学が運営する「北海道大学×SDGs」からご提供いただいております。

北海道大学×SDGs

SDGsという言葉がない時代から持続可能な社会への貢献を目指してきた北海道大学の持続可能な社会を目指す取り組みや学びを紹介しています。

2021年には、SDGs関連事業を強力に推進する「SDGs事業推進本部」と、
「サステイナブルキャンパスマネジメント本部」から成る「サステイナビリティ推進機構」を新設。2026年、創基150年を迎える同大学では「世界の課題解決に貢献する北海道大学へ」と題した近未来戦略を掲げています。SDGsに関わる教育・研究や取り組みを強力に推進・発信し、社会との協働により、持続可能な未来を目指しています。