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SDGsのオリジナル18番目のゴール「信頼できる情報を社会へ」を策定

SDGs達成に向けた取り組みが広がる現代において、SDGsの17個のゴールに加える新たなゴールとして発想したオリジナルの「18番目のゴール」を策定しました。

SDGs18番目のゴール「信頼できる情報を社会へ:Decency in Information society」

SNSやChat-GPTなどさまざまなツールが生まれ、情報過多や様々なバイアス、誤った情報・フェイクニュースの拡散など、多くの課題が存在する情報社会。 中でも、客観的な事実よりも虚偽であっても個人の感情に訴えるものの方が強い影響力を持つ状態である「ポスト・トゥルース(真実後、脱真実)」という社会課題が浮き彫りになっています。

株式会社WAVEでは、この課題を現代におけるグローバル・イシューであると捉え、その解決を目指すためのゴールを策定。情報を受け取る側だけでなく、発信する側も「DECENCY(※)」ある行動・姿勢を心掛け、良識ある情報を発信していくことで、信頼できる情報社会の構築を目指します。

※良識、品位など

ゴールアイコン解説

人の手から羽ばたく蝶を「情報」に見立て、人のこころが通った情報発信を想起させるアイコンを制作。カラーは、UIデザインにおいて「信頼・安全」を意味するミントグリーンを設定しました。

策定の背景

かねてより社内にあるWAVE・SDGs研究室を中心に、共通価値(CSV)の考えによる事業展開やSDGs達成に向けた啓発活動に取り組んできました。その取り組みの一環として、SDGsの先を見据えた現代の社会課題について考察を実施。SDGsの17のゴールで主として取り上げられているテーマ・課題に加え、AIが台頭する現代ならではのグローバル・イシューとして「ポスト・トゥルース(真実後、脱真実)※」に着目しました。

※ポスト・トゥルース=客観的事実よりも感情的な訴えかけの方が世論形成に大きく影響する状況。アメリカ大統領選やウクライナ紛争で繰り広げられる情報戦のなかでも問題視された。近年ではChat-GPTの登場により、真偽が定かでない多くの情報をデータベースとしたAIの発展で、正しい情報を見極めることが難しくなっている

情報を受け取る側のメディアリテラシー(情報の真偽を見抜く力)が強く求められる一方で、発信者側にも意識の改善が必要な現状。多くの人が情報発信者になれる現代において、これまで以上に人間一人ひとりが、良識ある(DECENCYのある)情報を発信していくことが不可欠と考えます。

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