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デイキャンプで考えた、自然とゴミの削減の話

今年は例年以上に厳しい残暑が続きましたね。10月も半ばになり、ようやく少し秋らしさを感じるようになってきました。秋が大好きな私は、おそらく短くなるであろう快適な季節を存分に活用したいと思っています。 プライベートでの最優先タスクは、山登りやハイキング。少し前から嗜みはじめ、初心者ながら、のめり込みつつあるところです。

関西キャンパーの聖地、笠置キャンプ場へ

先日は友人と2人で京都府の笠置キャンプ場を訪ねました。木津川の下流に広がる河川敷のキャンプ場で、ベストシーズンということもあり、多くのキャンパーで賑わっていました。予約要らずなので思い立ったらすぐ行けること、フリーサイト(自由にテントなどが張れる)で自由度が高いこと、さらに使用料が安いことが人気の理由かもしれません。

最寄り駅はJR関西本線「笠置駅」。カフェや薪などの売店が営業する道をトコトコと歩いていくと、すぐにキャンプ場にたどり着きました。体感で7~8分の近さでした。

思い思いにテントやタープを張れるフリーサイトのキャンプ場

何もしない贅沢を味わうソロキャンプ

友人いわく、少人数のディキャンプでは一人ひとりが小さな焚火台を持参し、それぞれ食材を持ち寄るスタイルが多いのだとか。この日のために一人用の焚火台を手に入れて意気揚々と持参し、キャンプ場に乗り込んだ私。肉厚のしいたけと獅子唐とお肉を少し、そして手作りおにぎりも持参しました。

タープを張ってチェアに腰を据え、一人用の焚火台を組み立てる。細々と燃える炭火でじわじわと食材が焼けるのを待つ。バチバチとはぜる薪の音(友人は薪で松茸を焼いていました)と、ゴトンゴトンと通り過ぎていく電車の音以外、音らしい音は聞こえません。犬連れでのんびりと河原を歩くシニアキャンパーの姿も牧歌的です。

焼けた食材を物々交換するのも楽しいのです

荷物が重くなっても選ぶべきもの

デイキャンプや登山の際、ザックの重さはその日の疲れ具合に直結するため、私は準備にとても慎重になります。少しでも軽くするため、普段の革財布は持たずにお札だけを小袋に移し、タオルさえも薄くて小さくて軽いものを選ぶという具合です。

そんな私ですから、現地で使う食器類も、紙皿やプラスチックの使い捨てコップを持ち込み、帰りには現地のゴミ捨て場で処分して、荷物の軽量化を図っていました。しかし、たびたびキャンプ場を訪れるうちに少し意識が変わってきました。

ゴミの削減は、SDG12「つくる責任 つかう責任」に結び付くテーマ。ターゲットの1つとして、廃棄物の管理や削減などが盛り込まれています。もし、キャンプ場を訪れる人全員が使い捨て食器を使ったら、ゴミの量は一体どれほどになるのだろう……。そう考えると、自然に親しむために訪れたキャンプ場で使い捨て食器を使うことが、なんだか恥ずかしく思えてきたのです。

自然に癒やされ、気持ち良い時間を過ごさせていただく者の礼儀として、自然への負荷はなるべく減らしたい。そんな思いに駆られて、帰りがけには誰かが落とした紙屑を拾ってゴミ箱へ。次の休みにはアウトドア用の軽量食器を買いに行こうと心に誓いつつ、キャンプ場を後にしたのでした。

※記事に関するお問い合わせ先

株式会社WAVE・SDGs研究室

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