ゴミをポイ捨てせず、マナーを守って公共のゴミ箱を利用することは、自然環境の保護や街中の衛生保持において大切な心掛けです。しかし外出時には、ゴミ箱が近くにない…!というシチュエーションも少なくないはず。そんな時に役立つ、日常の中で簡単にできるゴミ対策をご紹介します。
カバンにゴミ箱があるという安心感
外出先で手が汚れて拭き取ったティッシュを、みなさんはどのようにしているでしょうか。近くにゴミ箱があればすぐに捨てられますが、そうではない場合、カバンに入れておくのもな…とためらう時がありませんか。そんな時におすすめなのが、持ち歩き用の小さなゴミ箱です。小さなビニール袋や使い古したポーチをカバンに一つ入れておき、ゴミ箱代わりにゴミを溜めておきます。汚れたティッシュやお菓子の包み紙、いらないレシートなど、外出先で小さなゴミが出ても大丈夫。衛生的に保管しておくことができるのです。ポーチであれば繰り返し使えるのでエコですし、ゴミがうっかり道に落ちてしまうのも防げます。
いつのまにかSDGsを意識。持ち歩きゴミ箱の思わぬメリット
筆者は使わなくなったシリコンのミニポーチを、ゴミ箱としてカバンに入れています。特におしゃれさ重視で購入した小さなカバンは、財布や化粧ポーチ、携帯電話などで中身がぎゅうぎゅうになっていて、汚れたものをそのまま入れるのに抵抗がありました。

しかし、シリコンのポーチには多少濡れたものも入れておけるので、カバンの中身を汚しません。このポーチを持ち歩くようになってから、外出先でのゴミの扱い方の心配がなくなったほか、カバンの中がすっきり。道端でポイ捨てされているゴミを見ても「小さなものなら拾おうかな」という心の余裕にもつながり、気づかぬうちにSDGsへの意識が高まったように感じます。
備えあれば憂いなし。ゴミ箱マニアが伝えたい、ゴミ捨てマナーの心得
少し話はそれますが、筆者は無類のゴミ箱好き。街中のゴミ箱のデザインが好きで、気に入ったものがあればつい写真を撮ってしまいます。デザイン性の高さや、利用者がゴミを入れやすくするための仕掛け、周囲の景観を損なわないための工夫といった設置者の配慮を感じると、心くすぐられるのです。


そのため、街を歩く時は面白いゴミ箱がないかと目の端で探してしまうのですが、その際はデザインばかりではなく利用者のマナーも目に入ります。中には雑にゴミが積み上げられ、あふれかえっているものも。景観にも衛生的にもよくありませんよね。
自分がそういった状態に加担しないようにしてくれるのが、小さなゴミ箱です。例えば、捨てようと思ったゴミ箱がパンパンでも、小さなゴミ箱を持ち歩いておくと「ここに捨てずに家に持ち帰ろう」と思えます。マナーを守ることが何よりも大切ですが、そのためには備えをしっかりとし、周囲に配慮できる余裕を生み出すことも大事だと感じます。
これから花粉症のシーズンが始まり、ティッシュが欠かせないという人も多いでしょう。お出かけする際には小さなゴミ箱を持ち歩いて、心もカバンもクリーンな状態で過ごしてみてはいかがでしょうか。