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【はつしば学園小学校】タイガーさんとともに「プラスチックとわたしたちの暮らし」を考える

なるほど!

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はつしば学園小学校の教育の柱の一つに、多様な学習体験を通して子どもたちに様々な刺激を与え、未来に向けた能力を育成する「刺激のシャワー」があります。
7月4日(木)、「刺激のシャワー」の一環として、タイガー魔法瓶株式会社から講師として南村紀史マネージャーを招き、4年生全員を対象としてSDGs講演を開催しました。

タイガー魔法瓶は、大阪府門真市に本社を構える創業101周年になる老舗です。タイガーは企業Visionとして「世界中に幸せな団らんを広める。」を掲げた大阪発世界企業であり、同じ大阪からグローバル人材を輩出しようとするはつ小と相性がよい企業です。

今回のテーマは、「プラスチックとわたしたちの暮らし」。私たちの生活にあふれているプラスチックについて、改めて考えてみようというものでした。

当日は、日本経済新聞、共同通信、テレビ大阪などのマスコミがたくさん集まり、タイガー魔法瓶では初となる小学校での授業を取材いただきました。日経については翌日の関西版に掲載、テレビ大阪については当日晩のニュースに取り上げられ、また、共同通信の配信により、全国地方紙のネットニュースの見出しを「はつしば学園小学校」の校名が飾りました。
岡田学年主任からメッセージをいただきましたので、以下にご紹介します。

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「え!タイガー魔法瓶ってあの水筒で有名な会社!?」

これが、子どもたちにタイガー魔法瓶株式会社が出前授業をしてくれることを伝えたときの第一声でした。

企業VISIONは「世界中に幸せな団らんを広める。」
2号館6階研修室に集合した4年生

それを聞いた子どもたちは、そういえば……と、サブバッグの中を確認し始めました。そうすると次々に、タイガー魔法瓶株式会社の水筒が出てくるじゃありませんか。見せ合う子どもたちの様子から、子どもたちにとって大変なじみ深い会社だということを改めて感じました。

興味を持った子どもたちは、すぐにiPadで検索を始めました。たくさんの製品から自分の家にあるものを見つけたり、使ってみたい製品を探してみたり……そんな中で、タイガー魔法瓶株式会社の有名なCMを見て、笑顔で口ずさんでいる子どもたちがいました。

その楽しそうな様子を、ぜひ出前授業の際に見てもらいたいと思い立ち、音楽の先生に相談しました。歌だけではなく、リコーダーでも披露しようと快諾してくださり、練習がスタートしました。せっかくの機会だから、自分たちが楽しみにしていることを伝えたいという思いを持ち、音楽の授業にとどまらず、休み時間を返上して取り組む子どもたち、その熱心な姿に感心しました。

いよいよ出前授業当日を迎えました。サプライズで歌とリコーダーを披露し、「身近な“水筒”をテーマにプラスチックごみ削減やSDGsについて学ぶ」授業が始まりました。まずは、プラスチックとくらしについて考えました。わたしたちの身の回りには、プラスチックがあふれています。ごみになったプラスチックを燃やすときに発生する二酸化炭素によって、地球温暖化がすすんでいること。地球温暖化にとどまらず、いまや「地球ふっとう化」と言われていること。他にもプラスチックごみが不法投棄され、分解されず半永久的に残ってしまうことなどを知りました。このままでは将来的に困る、そうならないためにわたしたちには何ができるのかを考えました。

そこで「マイボトルを活用しよう!」と提案がありました。ペットボトルを買っている人が、代わりにマイボトルを使った場合、二酸化炭素の排出量は約10分の1にできるそうです。4年生みんながマイボトルにした場合、1年間で3408kgも減らせます。これは、なんと学校の机に換算すると486個分にもなります。「へぇー」と驚きの声があがりました。

講義のあとは、実際に ①再資源化ステンレスボトル回収BOX、②再資源化ステンレスボトル説明ブース、③ステンレスボトル断面(魔法瓶構造)、④タイガーボトルを見て回りました。断面図の様子や、ステンレスボトルが回収されていることを初めて知りました。また、家庭にあったいらなくなったステンレスボトルを回収してもらいました。

再資源化ステンレスボトル説明ブース
説明ブースを取材陣が取り囲む

子どもたちは出前授業を楽しみにしていたこともあり、時間いっぱい熱心に耳を傾けていました。その後の、「あったらいいなマイボトル」や感想を書く時間では、授業のことを思い出しながら、自分の考えを膨らませていました。地球温暖化ときくと、はじめはどこか自分とは関係ないように感じる様子でしたが、授業の最後には身近な問題としてとらえられるようになっていました。タイガー魔法瓶株式会社のおかげで、子どもたちにとって有意義な1時間となりました。

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説明ブースで質問を浴びせる子どもたち
水筒リサイクルに興味津々!

さて、ここからは、参加した子どもたちの感想を記します。

  • 今、この地球は温暖化、それを通り越し、ふっとう化になっていることを学びました。だから、これからは学校ではペットボトルの水をもらい過ぎず、自分のマイボトルや水筒を大きめのものにしたりしようと思います。ほかにもプラスチックごみで、海の生き物が苦しんでいます。だから、海や川にごみを捨てないようにしようと思います。
  • 今日は楽しかったです。「地球ふっとう化」という言葉や、二酸化炭素のことも初めて知ったので、勉強になりました。水筒を1年間使っていると、1人で約40kgの二酸化炭素を減らせると教わったので、ぼくはこれから長い間、同じ水筒を使いたいと思います。
  • プラスチック製のペットボトルが海で生きている生物にふたんをかけていることにびっくりしました。また、マイボトルを1回買ってずうっと使うことも大切なことや、タイガーさんがやっている水筒リサイクルボックスに入れることで、どんな製品でもまたタイガーの水筒に生まれ変わることも、とてもすごいと思いました。
  • 今日はタイガーさんが出前授業をしてくれました。タイガーさんの授業はとてもわかりやすかったです。まほうびんは二重になっていてその中は真空なので、あたたかさや冷たさを外に出さないと教えてくれたり、伝どう熱、対流、放射を教えてくださって、ありがとうございました。とても勉強になりました。ぼくもこれから、3Rやリサイクルをがんばろうと思います。
  • すごく楽しかったです。私はリサイクルを習って、リサイクルを自らしようと思いました。海がめがかわいそうなので、絶対に川にゴミを落とさないようにします。海に行った時、ゴミがあったら拾って持って帰ろうと思いました。私はマイボトルをもっと活用したいと思いました。なぜなら、私は、最近ペットボトルをよく買っていました。でも、今日授業をしてもらって、ペットボトルを買っては捨てていたことを後悔しました。これから、マイボトルをもっと使って、ボトルの水がなくなったらペットボトルの水を使わないといけないので、マイボトルに水をたくさん入れておきます。

記事提供

この記事は、はつしば学園小学校からご提供いただいております。詳細は下記をご覧ください。

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