最近では、聴く楽しみだけでなく、音楽と社会課題を結びつける動きも広がっています。
私自身も音楽を通じて、気軽にSDGsに貢献できればなと思います。 例年参加している音楽フェスについてもお話しながら、音楽とSDGsについてご紹介します。
音楽を通じてできるSDGs
以下の3つの側面などから、音楽はSDGsへの貢献が期待されています。
①心の健康を守るレジリエンスの源に
音楽を聴くことでストレス値が下がることは、国内外の研究でも証明が進んでいます。1日10分、好きな音楽に耳を傾けるだけでも、心の余白をつくる時間になります。
② 年齢・障がい・言語を超えて共有できる文化としての包摂性
歌詞が分からなくても、年齢が違っても、音楽は共通の体験を生みます。国や地域を問わず、音楽を起点に人がつながることで、平和・共生の土台が育まれます。
③音楽イベントが環境負荷の少ない社会づくりの実験場に
音楽フェスやライブは、実はSDGsの実践現場にもなりつつあります。なかでも注目したいのが京都出身のバンド「くるり」が主催する、
地域密着型の音楽フェス「京都音楽博覧会(音博)」の取り組みです。
音博に見る「音楽×資源循環」のフェスづくり
京都の梅小路公園で毎年開催される「京都音楽博覧会」は、音楽を楽しみながら、環境にも配慮するフェスとして知られています。
コンポスト(堆肥化)を会場内で実践
食べ残しや食品廃棄物を捨てるのではなく回収し、堆肥として再利用。梅小路公園の土づくりに還元される仕組みを実装。
古着回収ブース・廃材活用ワークショップを設置
フェスのごみを資源に変換する循環プログラムを来場者参加型で実施。
可燃ごみ排出量を一般フェスの半分以下に削減
音楽を楽しみながら、気づけば環境行動に参加している状況をデザイン。音楽を軸に、気候変動・循環型社会・文化教育というテーマが融合しているのが、音博の大きな特徴です。
このように、音楽をきっかけにSDGsをはじめとした社会貢献と結びつくことができます。自分の趣味を通じた「ついで」の行動が私はおすすめです。
以前、地域でボランティア活動されている方に取材する機会がありました。その方に続ける秘訣をたずねると「気負わないこと」が大切だとお話いただきました。まずは「第一歩」から。小さな行動を積み重ねて、持続可能な未来につなげていきましょう。
P.S 先日、会社のボランティア活動に参加しました。参加すること自体に意義があるのかもしれないと思いつつ、ボランティア活動中にさまざまな方とお話する機会に恵まれ、気持ちの良い時間を過ごせました。参加することで「少し役に立てたかな」と感じられたことが私自身のウェルビーイングにもつながっているように思えました。
<参考サイト>
音楽の拍子の違いが精神的ストレスからの回復に与える効果の比較
https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/48188/1/06Mizuno.pdf
京都音楽博覧会













