SDGsゼミリポート | サステイナブルな未来を多様な視点で探求する

SDGsゼミリポート | サステイナブルな未来を多様な視点で探求する

WAVELTD
トップ > 研究員のSDGsな日々 > ブラックフライデーと合わせて考える、地球と財布に優しい「グリーンフライデー」という選択肢

ブラックフライデーと合わせて考える、地球と財布に優しい「グリーンフライデー」という選択肢

なるほど!

18

本日11月28日は「ブラックフライデー」です。欲しかった家電や冬物のアイテムをお得に手に入れようと、情報をチェックしている方も多いのではないでしょうか。実は私も、以前から狙っていたコスメをこのタイミングで購入しようか検討しているところです。

しかし、そんな世界的な買い物フィーバーの今だからこそ、少し冷静になって目を向けたいテーマがあります。それが、ブラックフライデーと同タイミングで実施されている「グリーンフライデー」。取り組みの概要を紹介するとともに、私たちのこれからの消費について考えてみたいと思います。

ブラックフライデーの対極にある取り組み:グリーンフライデー

グリーンフライデーとは、ブラックフライデー(感謝祭翌日にあたる、11月第4週の金曜日)に合わせて、大量生産・大量消費のあり方に疑問を投げかけ、持続可能な消費を啓発する取り組みのこと。ものを大切に使い、必要以上に消費せず、環境負荷の少ない商品を選ぶといった、持続可能な消費を広げることを目的としています。

経済効果を追求する消費の祭典であるブラックフライデーに対し、こちらは「再考の機会」。背景には、セールのために大量生産され、売れ残れば廃棄されるという使い捨て文化への危機感があります。 これは決して買い物を禁止する取り組みではありません。「本当にそれは必要なのか?」「長く使えるものなのか?」と、消費の前に一度立ち止まることを提唱しているのです。

グリーンフライデーの取り組みは、欧州を中心に広がっています

消費の流れを変える、企業のユニークな挑戦

今年のグリーンフライデーに合わせて、「売って終わり」ではない、ユニークな取り組みを行っている企業を紹介します。

「捨てる」をなくす循環の祭典(メルカリ)

日本最大のフリマアプリ「メルカリ」は、毎年グリーンフライデーに合わせてイベントを実施しており、この分野の牽引役とも言えます。2025年も、新品を買う以外の選択肢を楽しむイベント「グリーンフライデープロジェクト2025 〜リユースファッションパーク〜」を開催。物々交換やCO2削減量を可視化するサイネージなどを通じて、サステナブルファッションの楽しみ方を提案する3日間の体験型イベントです。家にある使わなくなったモノを見直し、次の誰かにバトンタッチする喜びを分かち合う。本イベントは、そんな体験ができる場を提供しています。それは、買い物という一方通行の消費から脱却し、ものを循環させることで環境負荷を減らそうという提案でもあります。

プロが支える服の循環(Lenet)

株式会社ホワイトプラスが提供する、宅配クリーニングの「Lenet(リネット)」も、2023年よりファッションロス(衣類の廃棄)削減に向けた取り組みを行っています。2025年はグリーンフライデーに合わせて、リアルでのフリーマーケットを開催。クリーニングのプロとして、衣類をケアして長く着ることの大切さを発信するとともに、まだ着られる服が廃棄されることなく、次の持ち主へと渡る循環の場を提供しています。キレイにして長く使うという視点は、これからの消費に欠かせない要素です。

私たちにできる、グリーンな選択

ブラックフライデーを皮切りに、12月はクリスマスや年末の買い出しなど、消費の機会が続きます。そこで、これからの買い物で意識したい「意思のある消費」の3つのステップを提案します。

① 「衝動」と「必要」を分ける

「期間限定」「〇〇%OFF」という言葉には心が躍りますが、落ち着いていったん深呼吸。安いから欲しいのか、必要だから欲しいのかを問いかけてみてください。私は欲しいものリストを作り、買いたくなってから数日寝かせて考えるようにしています。時間が経って熱が冷めているならば、本当は不必要なアイテムなのかもしれません。

② 「長く愛せるか」を基準にする

購入ボタンを押す際に、その商品と過ごす数年間を想像していますか? 安価なものを頻繁に買い換えるよりも、多少値が張っても修理しながら長く使えるものを選ぶ。それは結果的に財布にも優しく、ゴミも減らせる選択です。経年変化を楽しめるかという視点は、もの選びをより豊かにしてくれます。

③ 消費した分、循環させる

新しいものを一つ迎え入れるなら、手元にある使わなくなったものをどうするかも合わせて考えましょう。 そのままゴミ箱へ捨てるのではなく、フリマアプリで譲る、リサイクルショップへ持ち込む、資源回収に出すなど、様々な選択肢があります。私は「ワン・イン・ワン・アウト(一つ買ったら一つ手放す)」をルールにしています。これだけで、ものの循環が生まれます。

買い物は、未来への投票になる

買い物は、私たちがどんな未来を望んでいるかを示す投票のようなもの。環境に配慮した素材の商品を選ぶこと、長く使える良いものを作っている企業を応援すること、そして時には「買わない」という選択をすること。これら一つひとつの行動が、社会を少しずつグリーンな方向へ動かしていきます。

ブラックフライデーの熱狂の中、商品をカートに入れるその前に、「これは未来に残したい選択かな?」と少しだけ考えてみてください。私も、ただ安いから選ぶのではなく、その商品が作られた背景や企業の想いにも目を向けてみたいと思います。一人ひとりの小さな選択が、きっと持続可能な未来を作る力になるはずです。

<参考>

「グリーンフライデー」って? ブラックフライデーに対抗、持続可能な消費をアピール

メルカリ、「グリーンフライデープロジェクト2025 〜リユースファッションパーク〜」をニュウマン高輪にて開催

【グリーンフライデーにファッションロスを減らそう】宅配クリーニングのリネットがフリマイベント「FUKU BATON」を11/28に開催