お気に入りだったシャツにうっかりシミをつけてしまった、ズボンの膝に穴が開いてしまった…。そんな時、「もう寿命かな」と捨ててしまった経験はありませんか?
大量生産・大量消費の時代だからこそ、「古くなったら買い替える」から「手入れをして、自分らしく長く使う」への転換が重要。今回は、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」をクリエイティブに楽しく実践できる方法として、ビジブル・メンディングをご紹介します。
「隠す」から「魅せる」へ。ビジブル・メンディングとは?
メンディング(mending)とは、英語で「修繕・補修」を意味する言葉です。従来の補修といえば、破れた部分を「いかに目立たないように、元通りに直すか」が重要視されてきました。しかし、最近注目を集めているビジブル・メンディング(Visible Mending)はその真逆。あえて「補修した跡を目立たせる」という考え方です。穴が開いた部分をカラフルな糸で繕ったり、刺繍で汚れた部分を隠したり…。方法は様々ですが、どれもあえて目立たせるように補修することで洋服の印象をガラっと変えることができます。
初心者でも今すぐ取り入れられるのがワッペンを活用したスタイル。穴が開いた場所に、あえてカラフルなワッペンを施すことで、簡単におしゃれな服が出来上がります。モノの寿命を延ばし、廃棄を減らす。さらに「直した跡」が、その服を世界に一つだけの「一点モノ」へと昇華させる、非常にエシカルでクリエイティブなアクションなのです。
3ステップで挑戦!ワッペンで作る「世界に一つ」のお気に入り
①レスキューする服を決める
まずはクローゼットの中の「お休み服」をチェック。小さなシミ、虫食い穴があって着られなくなった服や、もう着古して捨てようか迷っていた服がないか探してみましょう。
メンディングの観点からは少しずれますが、無地の服を購入して自分でデザインするのも楽しいですよ。
②相棒(ワッペン)を探す
次に、要となるワッペン選びです。最近は手芸店や雑貨屋さん、100円ショップなど取り扱っているお店が増えてきたので、きっとお気に入りのデザインに出会えるはず。縫い付けるものもありますが、まずは初心者でも挑戦しやすい、アイロンで簡単に貼り付けられるワッペンから始めるのがオススメです。

③自由にレイアウトしよう
最後に、自由にワッペンを取り付けます。補修が必要な箇所はもちろん、襟元やポケットなどにも配置してみるとぐっとおしゃれさが上がります。自分が身につけたとき、気分が上がる場所を探してみてください。「補修」ではなく「カスタム」を楽しむ気持ちが大切です。
その傷跡は、あなたと服が過ごした「物語」
筆者は、偶然立ち寄った雑貨屋さんでかわいいワッペンと出会ったことで洋服をカスタムするという視点に出会いました。ワッペンを付けるという簡単なアクションから、モノを大切にする姿勢が自然と身に付いたことを実感しています。
ビジブル・メンディングが教えてくれるのは、「不完全さを楽しむ豊かさ」。少し不格好でも、自分で時間をかけてモノに向き合った時間こそが心を豊かにしてくれるでしょう。













