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山の恵みをおいしく、エシカルに。茅野市のカントリーレストラン「匠亭(たくみてい)」の取り組み【ちのレポートvol.2】

なるほど!

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前回の記事で、旅行で訪れた長野県茅野市のSDGsの取り組みについて紹介しました。今回はその第2弾。ジビエを通じて持続可能な社会に貢献する、茅野市のカントリーレストラン「匠亭」について紹介します。

鹿肉に舌鼓を打ちながら、SDGsに貢献

茅野市街から幹線道路を車で10分ほど走ると、鹿の絵が描かれた手作りの看板と立派なログハウスが見えてきます。ここが、ジビエ料理が楽しめるレストラン「匠亭」です。

匠亭では、猟師でもある店主とその仲間が捕獲した鹿や猪などの肉を衛生的に処理し、安心・安全な食材として調理して提供しています。

自然豊かな茅野ならでは山の恵みを早速味わってみます。

私が注文したのは、「鹿肉ステーキ風 ブルーベリーソース添え」。

鹿肉にかかっているのは地元産のブルーベリーでつくられたソース。
意外な組み合わせが絶妙なハーモニーを生み出します。

一口食べると鹿肉のやわらかい食感に思わず笑みがこぼれます。鹿肉のしっかりとした味わいにブルーベリーソースの甘みと酸味がマッチしています。

鹿肉は脂質が少なくさっぱりしているので、ボリュームがあるにもかかわらず、ぺろりと食べられます。その他にも、「狩人の鹿肉カレーセット」や「狩人の鹿丼セット」などのメニューも。さまざまな調理方法でジビエを楽しめます。

茅野の山の恵みを堪能できるのも素晴らしいのですが、ジビエ料理を食べることでSDGsへの貢献にもつながります。 ジビエ料理は、狩猟を通じて獣害から地域の暮らしや自然環境を守り、狩られた動物という資源を有効活用した結果と言えます。畜産は、動物を飼育する際に発生する環境負荷がかかりますが、ジビエはそれがない点において、よりサステナブルな食材なのです。

ジビエ料理という効率的で循環的な試み

さらに匠亭のマスターは、食肉処理施設「信州ナチュラルフーズ」を立ち上げ、地元の鹿・熊・猪などの解体処理、精肉販売や加工食品の製造販売も行っています。匠亭の、資源の効率的・循環的な利用の試みは、より良い社会を目指す姿勢を社会に示しています。こうした取り組みを知り、その事業者を応援するために商品を購入することを「エシカル消費」と言います。まさに私が匠亭で料理をいただいたことが「エシカル消費」で、SDGsの達成や社会に貢献するのです。

茅野市のある長野県では、「環境」、「人・社会」、「地域」だけでなく、健康長寿県として「健康」にも配慮した、独自の「長野県版エシカル消費」を推進しています。WEBサイトのコンテンツ「ここからエシカルMAP」というページには、匠亭以外にもさまざまなお店や事業者が掲載されています。
長野県を訪れた際には、ぜひご活用ください。

全国各地で実施されている、SDGs達成に貢献する活動を、楽しく美味しくみなさんにこれからも共有できればと思います。

※掲載内容は訪問時のものです。