今年の冬は例年より暖かいといわれていますが、1月、2月に向けて本格的な寒さが訪れそうです。気温が下がると、室内ではつい暖房に頼りがち。しかし、長時間の使用は環境に負荷をかけるだけでなく、電気代もぐっと積み上がります。一方で、暖房を控えすぎると、気付けば手足は氷のように冷たく、体調に影響が出ることも。そこで今回は、無理なくできて地球にもやさしい「SDGsな温活」をご紹介します。
「冷え」は恐ろしい
冷えは、東洋医学で「万病のもと」といわれるほど、さまざまな体調不良の引き金になります。 そもそも体が冷えるのは 、血流が滞っているサインです。寒い時には、体温を保とうとして血液が体の中心部に集まるため、特に手足の末端から冷えを感じやすくなります。こうした状態が続くと、肩こりや頭痛、倦怠感などの不調を引き起こすことが知られています。また、人によっては体の内側から冷えてしまうケースもあり、内臓の働きが弱まることで免疫機能が低下。風邪をひきやすくなる可能性もあるそう。「体質だから」と軽く捉えず、日頃から冷えを防ぐ工夫を行うことが大切です。
みんなで実践したい、SDGsな温活
3つの「首」を温める
首、手首、足首は、太い血管が通っており外気の影響を受けやすい部分。ここを温めることで、全身が効率よく温まるといわれています。タートルネックの洋服を選んだり、マフラーなどの防寒アイテムを室内でも活用したりするのがおすすめです。
筆者が最近愛用しているのは、アームウォーマー。巷の編み物ブームに乗って自作したお気に入りを、パソコン作業の相棒として着用しています。指先は出ていますが、手首をしっかり包み込んでくれるおかげで、着用して数秒で手元全体がじわじわと温かくなるのを感じます。

腹式呼吸で全身を温める
深い腹式呼吸は、冷えを改善する効果が期待されます。全身に酸素をたっぷり取り込むことで代謝機能が活性化され、さらに副交感神経が優位になることで血流が促進されるためです。 仕事の休憩時間や寝る前など、短い時間で気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。さらにリラックスしたいときは、体をほぐすストレッチと組み合わせるのも良さそうです。
食事の工夫で、内側から体を温める
食材には、体を温めやすいものと、逆に冷やしやすいものがあります。体を温める食材としてよく知られるのは、かぼちゃ、にんじん、ごぼうなどの根菜類。根菜類は冬が旬のものも多く、寒い日に嬉しい鍋料理にもぴったりです。季節の野菜を賢く取り入れて、おいしい食事と冷えにくい体づくりを両立したいものです。

温活を見直すことは、自分の健康を守るだけでなく、エネルギー消費を見直すチャンスでもあります。無理なく続けられるアクションを生活に取り入れて、地球にも体にもやさしい冬を過ごしてみませんか。













