「遠い国」ではない。まずは知ることから始めよう。
2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻。長期化するにつれて日本のメディアで取り上げられる頻度も少なくなってきた。
しかし、現地では今日もどこかで火の手があがっている。そこには祖国を守るために果敢に立ち向かう人、避難先で不便な生活を強いられる人、戦地で家族を失い悲痛な声を上げる人らがいることを忘れてはならない。
日本に住む私たちと同じく、血の通った人々の暮らしがあり、文化があることを実感するために、まずはウクライナという国を知ることから始めよう。
※各記事ページ内では、タブ切り替えでロシアの情報も掲載。
ウクライナやロシア、ベラルーシは同じ東スラヴ民族の国であり、 9~12世紀頃には現在のキーウを中心地としたキエフ・ルーシ として統一国家が築かれていた。
その後、現ウクライナ領には長く独自の国ができず、ロシア帝国やポーランド、リトアニアなどの支配下に置かれることになった。
1922年、ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)が成立。1991年のソ連崩壊でウクライナは独立を果たすが、EUとの協定やNATOへの加盟をめぐり、国内で親ロシア派と親欧米派が対立する不安定な状況が続いてきた。