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ニューノーマルの世界における教育の在り方とは? ~10月24日(土)開催 セサミストリート・エデューケーションサミット オンライン~

如何なる状況でも質の高い教育を子どもたちへと届ける、セサミストリートの挑戦

 1969年、アメリカで産声をあげたセサミストリート。誰もが聞いたことのあるタイトルは、アラビアンナイトに出てくる呪文「開けゴマ!(Open Sesame!)」が由来だ。「新しい世界や知識への扉を開いてほしい」という願いが込められた名を冠し、テレビ番組を通して良質な教育を世界中の子どもたちに届けてきた。50年余の歴史の中で、移り変わる社会に対応し、それぞれの時代ごとに最適なアプローチ方法を模索し続けている。そんなセサミストリートにとって喫緊の課題は、コロナ禍をきっかけとしたパラダイムシフトに対応した新たな教育の形を生み出すことだ。

 その課題の解決策となる取り組みが、自由な発想力や協調性などの非認知能力を育むセサミストリートカリキュラムである。公立小学校をはじめとする初等教育の現場とタッグを組み、日常の授業に導入。子どもたちの意識や行動を変えることが目標だ。新型コロナウイルスの感染拡大により、子どもたちが学校に通えない状況下でもいち早くオンラインへと展開し、ニューノーマルの世界における教育のあるべき姿を追い求めている。

 2020年には小学生を対象とするセサミストリートカリキュラム・オンラインサマーキャンプと、未就学児を対象としたオンライン読み聞かせという2つのイベントを実施した。オンラインサマーキャンプでは、2日間にわたりセサミストリートカリキュラムを参加者に体験してもらった。一方的な授業になりがちなオンライン授業。セサミストリートカリキュラムがこれまでに学校現場で培ってきた、子ども同士の学びあいを促す指導ノウハウを活用し、対面でなくともグループ学習をしながら友達と共に学ぶ方法を探った。また、読み聞かせイベントでは子どもたちの積極的な参加を促進する問いや、体を動かす仕組みを検討。試行錯誤を繰り返しながら、オンライン上でのやり取りに対するエンゲージメントを高めていった。これらは単なるイベントではなく、オンライン教育の実証実験の役割も担っている。子どもたちの声をはじめとする様々なデータを収集し、最良のオンライン教育法の実現のために活用しているのだ。

実証実験データが明らかにする、ニューノーマル時代の教育像

 10月24日(土)に開催されるセサミストリート・エデューケーションサミット オンラインでは国内外の有識者が登壇。実証実験の成果と課題をもとに、エビデンスに基づいた新時代の教育現場の進展を考える。また、デジタルだからこそ可能になる大容量の学習データの活用法もテーマの一つだ。

 本イベントは2部構成となっている。第1部ではオンライン学習のデザインを専門とする有識者3名が登壇する。1人目はMichael Preston氏。セサミワークショップに設立された「ジョーン・ガンツ・クーニーセンター」のエグゼクティブディレクターを務める人物だ。ニューノーマル時代を生きる子どもたちの学習を促進するための研究とイノベーションをテーマとして活動している。世界の教育トレンドとテクノロジーを活用した指導・学習の改善について語る。2人目は、セサミストリートカリキュラムを日本で初めて導入した埼玉県戸田市教育委員会の教育長である戸ヶ﨑勤氏。ニューノーマル時代における日本の教育現場と戸田市での取り組みを紹介する。そして、3人目は早稲田大学人間科学学術院教授の井上典之氏だ。井上氏はコロナウイルスの感染拡大が起こる前からセサミストリートカリキュラムのオンライン講座開発に参画している。3月以降のオンライン教育に関する実証実験の調査報告を通して、ニューノーマル時代における教育の求められる姿、果たすべき役割について語る。

 第2部では、セサミストリートカリキュラムのオンライン授業を体験する。教材の使い方の紹介に始まり、模擬授業を通してセサミストリートカリキュラムの狙いを感じることが可能だ。

オンラインの強みを活かし、教育の新たな姿を日本中に広げる

 今回のセサミストリート・エデューケーションサミット オンラインはセサミストリート・エデュケーションサミットシリーズの一環として開催される。本シリーズは、過去に大阪・ユニバーサルスタジオジャパンや熊本市で対面実施されており、今回が3回目となる。過去のサミット参加者は一様に、セサミストリートカリキュラムの「新しさ」が印象的だったと語る。持続可能な社会を実現する人材に必要な能力として、昨今重要視されている、答えのない問題について考える力や主体性を育む教育。セサミストリートは発足当初から、こういった教育の実現に取り組んできた。50年以上にわたり蓄積してきたノウハウを活かして開発されたセサミストリートカリキュラムは、日本の教育現場にとってよい刺激となる題材だ。これからの世界に必要とされる「持続可能な開発のための教育(ESD)」を考えるための、新たな視点を提供してくれるに違いない。

 また、初めてのオンライン開催であることも重要なポイントだ。「対面での実施が難しい状況だからこそ、オンラインの強みを活かし、これまで以上に『広げる、繋げる』ことに重点を置いていきたい」とセサミストリートカリキュラムの担当者は語る。対面イベントのデメリットである物理的な制約を取り払い、日本中の教育関係者が参加可能になったことは大変意義深く、これからの時代における教育について考える格好の機会となるだろう。

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イベント概要

イベント詳細フライヤー

イベントWebサイト

  • ▼日程:2020年10月24日(土)
  • 【第1部】
  •  9:00~13:00 キーノート・プレゼンテーション
  •  ・Joan Ganz Cooney Center Mr. Michael Preston, PhD.
  •  ・埼玉県戸田市教育委員会 教育長 戸ヶ崎 勤 氏
  •  ・早稲田大学人間科学学術院 教授 井上 典之 氏
  • 【第2部】
  •  14:00~16:00 セサミストリートカリキュラム・オンライン授業研修会
  •  ・ファシリテーター セサミストリートティーチャー 為田 裕行 
  • ▼場所:オンライン
  • ▼定員:200名
  •  以下のようなトピックスにご関心がある方に特におすすめです。
  •  ・非同期型・同期型のオンライン授業
  •  ・ICT教育
  •  ・非認知能力の育成と指導
  •  ・教育メディアとテクノロジー
  •  ・データ分析とエビデンスに基づいた教育
  •  ・Learning Engineering

 ▼参加費:無料

 ▼主催:セサミワークショップ/セサミストリートジャパン

 ▼スポンサー:メットライフ財団、在日米国大使館

 ▼お問い合わせ:セサミワークショップ日本事務局 contact@sesamestreetjapan.org